工房日誌

Posted on 2014-05-20
工房通信の作り方

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Facebookページなどではすでにお知らせしていますが、新たに「工房通信」という小冊子を作りました。ポール工房の広報誌と言いますか、その割には商品の話はほとんどないのですが、中原ポールが個人的に興味を持っている風景やモノを写真付きで紹介したフリーペーパーです。

10264961_240624509462119_4599923372749752086_nA6判の8ページで、自宅のインクジェットプリンタで出力し、僕自身が製本しています。
ポール工房の通販ショップでご注文頂いた方には、商品と一緒に無料で同封しています。

岡山県内の下記の店舗にも置かせて頂いています(在庫切れの際はご容赦ください)。
古書五車堂
ブルーベージュ・カフェ
古本ながいひる
451BOOKS

それから「工房通信のみ欲しい」という方は、ご連絡フォームからお名前とご住所をお知らせください。無料で郵送します。
※お一人様1部限りで、普通郵便でのお届けとなります。尚、予定数量に達したら終了しますのでご了承ください(通販でご注文頂いた方には終了後も同封します)。

「8ページの小冊子って製本が大変じゃないかしら」と思われるかもしれませんが、作り方は意外と簡単なんです。自分でも作りたいという方のために、ちょっとご紹介します。

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A6判の8ページはじつはA4判の表裏と同じ面積なんですね。
そこで上の写真のようにA4用紙の表裏に各ページを面付けするわけです。

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具体的なページの割り付けは上記のとおり(1が表紙で、8が裏表紙)。
こうして面付けしたものをプリンタで両面印刷します。

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出力した用紙を上下で2つ折りにして、さらに左右で折ったところ。
当然ながら、底はまだ繋がったままです。

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製本用のホッチキスで背を留めていきます。
このホッチキスは500〜600円ぐらいで売っていると思います。

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あとは底から1mmぐらいのところにカッターを入れて、ページを切り離します。
小口やてっぺんの部分も切り揃えると、仕上がりがきれいになります。

ご紹介するのも憚られるほど簡単な作り方なんですが、
洋2封筒に入って定形郵便でも送れるので、A6は何かと便利なサイズです。

僕の場合、InDesignというデザインソフトを使っていますが、
手書きで作ってもいいと思います。むしろ手書きの冊子の方が楽しい感じになるかもしれません。
パンフを作ろうとされている方はちょっと検討されてもいいかなと思いますね。

2014年5月20日(火)

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Posted on 2014-04-30
ピンバッジの愉しみ

0_DxO_DxO先日、フリーマーケットに出店されていた「吟遊堂」さんのブースを覗いたところ、古いピンバッジが売られていました。最初は懐かしい気持ちで眺めていましたが、見ているうちにのめり込んでしまい、気がつけば3個購入。ピンバッジ、おそるべし!

それで早速、僕が使っているグレーのカモメトートに付けてみたのが上の写真。使い込んでクタクタになった生地(一度洗濯しています)とバッジがよくマッチします。一気に男子っぽいトートになりました。

付けているのはこんなバッジ。
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コカコーラのボトルと、メジャーリーガーの大投手ロジャー・クレメンス。
どちらもアメリカンな雰囲気。

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こちらはF1のマクラーレン・ホンダ。このカラーリング、好きなんですね。
そしてF1ファンならピンとくるでしょう。この黄色いヘルメットはアイルトン・セナ!

これをきっかけに僕の中ではピンバッジ熱が高まりそうな気がしますが、それはさておき、元々、僕は新品状態のトートは半完成品で、お客様が使い込んだり、カスタマイズすることで御自分だけのオリジナルな完成品に近付くと思っています。

例えば、こちらは以前お買い上げ頂いた@errieさんお使いのカモメトート(初期のデザインで、現在は販売していません)。
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パーマンのバッジが付いています。裏地のサックスとバッジの色がとてもよくお似合い。持ち手につけた花の腕飾りも可愛いですね。

さすがに新品の状態だと気が引けるかもしれませんが(バッジだとしばらく針の跡が残ったりします)、ある程度使い込んできたら、こういうカスタマイズもぜひ愉しんで頂ければと思います。

さて、冒頭でも紹介したアンティーク雑貨の「吟遊堂」さん、実店舗はないのですが、岡山ドームのフリーマーケットなどに定期的に出店されています。
 「咲かそ、岡山!1万人のフリーマーケット in 岡山ドーム」
 ・次回予定:5月10日(土)、6月21日(土)
 ・吟遊堂さんのブース:毎回ほぼAの6〜7あたりのブースに出されているようです。
  (わからなければ「ステッカーのお店」で会場スタッフに聞いてみてください)

吟遊堂さんでお買い物の際、「ポールのホームページを見た」と伝えて頂ければ、ヨーロッパのステッカーを1枚プレゼントしてくださるそうです。岡山近郊の方、機会があればぜひ一度覗いてみてください。

2014年4月30日(水)

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Posted on 2014-04-01
児島のブックマルシェ

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来る4月6日(日)、岡山県の児島で本のイベント「第2回SOHOブックマルシェ」が開かれます。前回に引き続き、古書五車堂さんと一緒にポール工房も参加しますよ。上の写真は、その会場となるセレクトショップのキャピタル児島SOHO店さんです。

日時:2014年4月6日(日) 11時-18時
場所:キャピタル瀬戸内児島SOHO店

岡山、香川、そして遠くは東京から古本屋さんが児島に集まります。カフェのCoMAさん、花のアントワーフさん、パンのてづくり工房あおぞらさんなども参加されて、読む、食べる、買うと楽しめるイベントになっています。
ポール工房は五車堂コーナーの一画で、ブックカバーや切手箱を販売する予定です。

ちなみに去年の秋に開かれた第1回はこんな感じでした。
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こういう感じで建物裏の中庭でわいわいとやっています。
あちこちで本談義が花開いている、なごやかな光景です。

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左が「古書五車堂」のブース。右手前が「なタ書」さん。
奥には「古本斑猫軒」と「古本ながいひる」の店主も見えます。

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花、コーヒー、パンと本以外のショップも賑やかです。
ファミリーでもお一人でも楽しめるイベントになっていますよ。

この他、会場となるキャピタルSOHO店にもブックショップが常設されています。こちらも古書店各位が唸るほどの品揃え。ぜひご覧頂ければと思います。

岡山からも香川からも近い児島。ピクニック気分でお越し頂ければと思います。

2014年4月1日(火)

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Posted on 2014-03-22
トートの洗濯

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上の写真は僕が使っているカモメトートを洗濯しているところです。

ポール工房の帆布アイテムは基本的に「洗濯はしないでください」と但し書きを入れています。トートの風合いや雰囲気が変わったり、色落ちや縮みも出るため、洗濯は推奨していません。

P3220687_DxOでも、全体的に汚れてきたらどうしても洗いたくなる場合も出てくると思います。そこで失敗しない洗濯方法のご紹介です(トート以外の帆布アイテムも共通です)。

(1)必ず単独での手洗い。
色移りを防ぐため、他の衣類とは分けて単独で洗ってください。これはぜひ守って頂きたいです。特にエンジはよく色落ちしますのでご注意下さい。僕は直径40cmぐらいのプラスチックの桶を使います。

2)中性洗剤で洗う。
洗剤のパッケージに「中性」と書かれているものを使用してください。色落ちの度合いが少ないです。写真には柔軟剤入りのボールドが写ってますが、エマールやアクロンなど普通の中性洗剤の方がいいです。あと、道具入れなどの革紐はあらかじめ外してください。

(3)脱水はしない。
水を切る程度でOK。雑巾みたいにギュッと絞ったりすると、細かいシワが残ります。

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縮みが激しくなるので乾燥機は使わないでください。左の写真のように日陰で干してもらえればと思います(スミマセン、もろに民家の軒先という感じで)。脱水しなくてもこれぐらいのシワはやはり残ります。

(5)生乾きの状態でスチームアイロン。
生地のシワは生乾きの状態でスチームを当てると取りやすいです。あと、一口メモですが、生地を軽くひっぱりながらアイロンを当ててやるのがコツ(強く引っ張らない方がよいです)。

そうやってスチームアイロンを当てて、再び干したのが上右の写真ですね。洗うことで生地の糊が落ちるので、全体的にクタクタな感じになります。あと、取り切れないシワも多少残ります。風合いが変わってくるというのは、このへんも含めての話だとお考えください。僕自身はこういう状態も好きです。

それから生地の縮み具合については、条件によって変わってくるので一概には言えませんが、水に通すだけでも最低3〜4%ぐらいは縮むと想定してください。40cmの長さであれば1.5cmぐらいは縮みます(その後の乾燥具合によってはさらに縮む場合もあります)。

というわけで全体的な注意点は以上なんですが、さらに突っ込んでいうと、

・エンジなどの濃い色は色落ちしやすいため、ネームに色が写ったりする場合があります(何度か洗っていると落ちてはきますが)。

・ブックカバーは縮みにより、入らなくなる文庫が出てきます。縦が17.2cmありますが、5mmぐらい縮むので、ハヤカワ文庫のトールサイズなどは入らなくなる可能性があります。


以上の点をご注意頂いて、帆布ライフをエンジョイ頂ければと思います。

2014年3月22日(土)

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Posted on 2014-03-20
451特製ブックカバーができるまで

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岡山県玉野市にある本のセレクトショップ「451ブックス」さん、今回、このお店の特製ブックカバーを作らせて頂きました。裏面に手彫りのスタンプが押されている、かわいいブックカバーです(451ブックスさんのみでの販売になります)。

451ブックス(岡山県玉野市八浜町見石1607-5:地図

ポール工房のブックカバーをご覧になった451ブックスさんが「特製のブックカバーを作りたい」と言って下さったのがきっかけですが、今回その制作過程を公開したいと思います。以下、順を追って説明していきます。

まず、最初の打ち合わせで「配色はポール工房のブックカバーと同じでOK」ということ、それから「どこかに451という数字のスタンプを入れたい」というご要望を頂きました。

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ロゴの位置ですが、入れるとしたら表紙の右下あたりでしょうね。すでにポール工房のネームがあるので、数字が大きいとゴチャゴチャした感じになります。その点も考慮しながら判面サイズも決めました。上の写真のような感じです。

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ゴム判はこんな感じで僕が手彫りしています。文字を彫るのは難しいです。451の場合は曲線が少ないのでよかった。これが398だったら大変だったかもしれません。ちなみに店名は、レイ・ブラッドベリの小説「華氏451度」にちなんでいます。

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451ブックスさんのマークには本のシルエットが付いています。そのパターンもついでに作ってみました。ポール工房のネームと同居すると、ちょっとくどい感じ。同じ面に図柄が2つあるせいでしょうか。

2案作りましたが、シルエット付きのものはどう見てもくどいので僕の判断でボツにしました。数字バージョンの画像だけを店主さんにメールします。基本的にやりとりはメールでした。

さっそく店主さんから返信を頂きます。

ポール様
さっそくハンコを作っていただきありがとうございます。
頂いた画像の位置、サイズでもかまいませんが、
裏側の中央下付近は如何でしょう?

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写真にすると、こういう感じになりますね。たしかに裏面でもいいのです。むしろ裏面の方がいい。しかし1つ問題があります。

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裏側だと、収納する本の厚みによってロゴが移動するのです。位置が固定されないのはどうもよろしくないのでは、と思いました。その点を店主さんに伝えます。

裏の中央下という位置、僕もいいと思います。ただ、問題は文庫本の厚みによってセンターがずれてくる点ですね。厚さ7mmの本を基準にセンターを決めた場合、厚さ18mmでは左に1cmほど移動します。これが難です。

こういうメールを送りつつ、僕は「表紙にスタンプするのなら、もう少し判面を小さくした方がいいのかしら」と考えていました。どちらにしても裏面に入れることはないだろうと。しかし、次に来た店主さんからのメールに僕は衝撃を受けたのです。

こんにちは。
いろいろとありがとうございます。
後ろだと文字がずれる件。実はそれも楽しいかなと思っています。薄かったり、分厚かったりするとそれに合わせて位置が変わるのが、リアルなブックカバーな感じがしていいのではと。
手作りならでは感もでて、かえって喜んで貰えそうに思うのですが、いかがでしょう?

なんと! ずれるのが楽しいとは!
即座に面白いと思いました。僕にはなかった発想ですが、言われてみるとロゴが常に同じ位置になければいけない理由はありません。むしろ本を読んでいるという実感があります。何よりもこういう自由な考え方こそが451ブックスさんらしい。早速店主さんに返信します。

おお、なるほど、面白いですね! まったくそこに考えが至りませんでしたが、言われてみると、その方が面白いです。位置を固定しなきゃと考えていた僕は頭がカチコチになっていたかもしれません。

共同作業の醍醐味は、こんなふうに自分の中にはなかった視点に出会えることです。さて、裏に押すことが決まりましたが、ふとある考えが浮かびました。「あれが使えるんじゃないか」と。

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そう、いったんはボツにしたシルエット付きの451です。

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左右にずれた場合の画像。数字のみが移動するより、マークがずれた方が愛らしいですね。
再び画像をメールします。

本のシルエット付きのものを実は作っていました。表に押すとくどい感じだったので、ひそかにボツにしたのですが、裏に押すならこれも有りかなと思っています。数字のみの場合よりもスタンプに手作り感はありますが、わざと手作り感を出しているわけではなく、これがほぼ僕の限界です。

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これがその限界のハンコです。わざと手作り感を出すような高度な技はありません。
気に入って下さったらいいが、と思いつつ待っていたところに返信が届きました。


こんばんは〜。 いろいろとありがとうございます。 本のシルエットの手作り感がいいですね。 写真を添付してみました。 文字だけだと下が合うと思うのですが、本の形の場合は中央にあるほうがいいかなと思っています。 お手数をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

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おお、確かに真ん中の方が決まります。このあたりに気が回らなかったのは僕の未熟! こういうご指摘はむしろありがたいものです。うん、これで決まりですね。

すっかり長くなりましたが、こうしてデザインが決定しました。つまるところ、「451のスタンプをどこに押すか」というだけの話なんですが、非常にスリリングかつ楽しいやりとりでした。大いに勉強にもなりました。

制作途中でじつは手彫りのスタンプではなく、ロゴデータを支給してもらって、業者さんに機械彫りしてもらおうかとも考えました(大した費用はかからないのです)。そちらの方がたしかにきちんとしたスタンプにはなります。でも結局やめました。

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451ブックスには、店主夫妻がひとつひとつセレクトした本が集まっています。新しい本、古い本、そして全国から集まった手作りのリトルプレス。そうやって作られたお店には、本好きのお客さんたちがやってきて、いつも親密で暖かい空気が流れています。それはちょうどレイ・ブラッドベリが描いた、本の好きな人たちの姿と同じです。

それであればやはりこのブックカバーに押すスタンプは、データから作られた機械彫りのハンコではなく、そのお店を知る人間が直に手彫りした方がいいのでは、と考えたのです。何よりも僕自身がこのお店が好きですから。

3月21日(金)より451ブックスさんで販売しています。どうぞお求め頂ければと思います。

2014年3月20日(木)

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