工房日誌

Posted on 2013-11-14
ポールの制作ノート

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これは僕が使っている制作ノートの1ページです。わざわざお見せするほどのものじゃありませんが、制作の一端もわかりますし、そういう方面に興味のある方もいらっしゃるかもしれませんので、ちょっとご紹介しようと思います。

ちなみに上の写真は、制作途中のスタンプを試し押ししているところ。最終的には布でテストしますが、始めの段階では紙に押して雰囲気を確かめています。この段階はフォルムがまだぎこちないです。

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使っているのは無印良品のダブリングノート。表紙がしっかりとした厚紙なのが気に入っています。このノートは2冊目ですね。

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これはスタンプの元になるスケッチ。カモメの写真はけっこう折にふれて撮っているのですが、その写真の中からいくつかのカモメの姿をピックアップして、それを元にスケッチしています。カモメのはずが、鳩になったりカラスになったりしないように気をつけています(下の鳥はちょっと鳩っぽいですが)。

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このあたりは現行のスタンプにかなり近付いていますね。押して確かめては版を削り、それを繰り返して徐々にフォルムを整えているところです。首の角度が意外と難しいですね。ちょっと違うだけで印象が変わります。

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これはご近所トートの1羽バージョンの試行錯誤。最初は3羽を組み合わせる形も考えていましたが、くどいということで最終的には1羽だけに落ち着きました。

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これは打って変わって、名刺のデザインを考えているところです。左側にカモメのシルエットを大きくあしらって、という感じで、ほぼ今の名刺と同じレイアウトですね。
ちなみに下に書いてある文章は映画「アラビアのロレンス」のセリフ。気になったのでメモしました。こういう関係のない落書きもたくさんあります。

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豆トートの寸法を考えているところ。自分にだけわかればいいや、と思って書いてますが、ごちゃごちゃになってくると自分でもわからなくなり、正しい数字を丸で囲んだりしています。最終的には別に寸法図を起こします。

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豆トートのPOPに載せるイラストを描いてますね。こういうものが豆トートの中に収納できますよ、ということでリップクリームとかピルケースとかヘアバンドが見えます。描きかけて止めているのがちらほらありますが。

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これはグループ展を開催したときのメモ書き。納品数量を計算しているところです。下の方にある筆袋は、今販売している文具入れのこと。筆袋というネーミングもどうなのか、と思って考えた挙げ句、最終的に文具入れという名前に落ち着きました。ネーミングも難しいです。

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これは何なのでしょうか。自分でもよく思い出せませんが。描いているうちに興が乗ってきて、塗りつぶしたくなってきたのかもしれません。

というわけで全部が全部、このノートに書いているわけではなくて、ロディアのメモ帳とかそのへんのコピー用紙に走り書きもしていますが、こうやって残しておくと、後で見返したときに何かと役に立つこともありますね。実際、残しておいて良かったと思うことが結構あったりします。手書きノート、おすすめです。

2013年11月14日 木曜日

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Posted on 2013-11-07
切手の話vol.4 シャーロック・ホームズ

PB06908_DxO切手の話ばかり書いていると、「ポール工房はいつから切手商になったのか」と言われそうですが、今回は1993年にイギリスで発行されたシャーロック・ホームズの切手です。

この切手は5種類1セットで発売されたもので、ホームズが登場する5篇の小説がそれぞれ描かれています。左写真は「ライギットの大地主」という小説のワンシーン。左の紳士がホームズ探偵、右がワトソン博士です。

ホームズが転地療養していた最中の事件、ということでおそらく療養中らしく彼の下半身に毛布が掛かっているのでしょう。バイオリンはふだんからホームズが趣味で弾いているもの。毛布やバイオリンの描写は小説には出てこないので、切手デザイナーによる脚色ですが、かなり芸が細かいです。

絵そのものにも挿画っぽいちょっと独特な雰囲気がありますね。線や影となる黒インクの部分はおそらく凹版印刷によるものだろうと思います。これは原版に彫版師がじかに版を彫っていく手法で、手彫りの跡がそのままインクになって現れます。

IMG_4022例えば、この場面は殺人事件の現場に残されていた手紙の切れ端をホームズが虫眼鏡が覗いているところですが、拡大すると右の写真になります。

手紙にもしっかり文字が書かれています。しかも、小説に出てくる「at quarter to twelve learn what maybe」という言葉まで再現。画像下の目盛りが1mm単位ですから、どれくらい小さな文字がおわかりでしょう。切手の彫版師はこの文字を原寸(!)で彫っているんですね。

このあたり、まさに彫版師の腕の見せ所かもしれませんが、この手紙の文字を刻みたいが故に、「ライギットの大地主」という小説が題材に選ばれたのではないか。そんな勘ぐりさえしたくなります。

PB069905_Dx左は同じシリーズの中から「バスカヴィル家の犬」。結末近くのクライマックスの場面です。ここまで画面が暗い切手も珍しいんじゃないでしょうか。それでいて、人物や犬が黒く潰れることなく、くっきりと描かれている。このあたりは印刷技師の腕の見せ所かもしれません。

右は「ホームズ最後の事件」で、ホームズがモリアーティ教授と対決して滝壺に落ちるという有名な場面です。ふたりの緊迫した姿もさることながら、岩肌にシダが生えているところとか、モリアーティの懐から懐中時計が飛び出しているところとか、このあたりも芸が細かいなあ、と感心します。

切手を作っている人たちが嬉々として取り組んでいる様が目に見えるようで、眺めていてじつに楽しい切手です。ちなみに左上に入っている金色の横顔はエリザベス女王の肖像。切手には国名を表記することが万国の間で取り決められていますが、イギリスは世界最初に切手を作った国ということもあり、国名の代わりに女王の横顔を入れているのです。

2013年11月7日 木曜日

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Posted on 2013-10-29
古書五車堂の切手付き栞・2013秋

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この夏ご好評だった、古書五車堂とポール工房のコラボレーション企画、切手付き栞が再び登場します。

11月1日(金)~17日(日)の間、岡山市中区浜の古書五車堂の店舗にて、本1冊お買い上げにつき、ポール工房特製の切手付き栞1枚を差し上げます。1冊につき1枚なので、5冊なら5枚というわけです。
栞についている切手は一枚一枚異なりますので、お好きな切手をお選び頂ければと思います。

今回の切手は、チェコスロバキア、ブルガリア、ポーランド、スウェーデン、フランス、デンマーク、アメリカと各国バラエティに富んでいます。その中からちょっといくつかご紹介。
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これはアメリカ切手で、肖像は作家のウィリアム・サローヤンですね。
僕も「パパ・ユーアクレイジー」は読みましたが、こういう顔立ちの人とは初めて知りました。

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ポーランドの切手。この人はロシアの地理学者で探検家のようです。
ちょっとほのぼのとする雰囲気の切手です。

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こちらはデンマークの鉄道切手。イラストが美しい。

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これもポーランドの切手。描かれているのは「ワルシャワサイクリスト協会」のようです。
僕はポーランド語はまるでわからないので、切手に記された情報をGoogleで調べているのですが、
こうやって調べるのも切手を鑑賞する楽しみの一つだと思います。

上記の切手、基本的にどれも1点物になりますので、なくなっていた際はご容赦ください。

僕も古書五車堂さんにはちょくちょく行っているのですが、棚を覗く度に「こんな本があったのか」という新たな発見があります。岡山近辺の方でまだ行ったことがないという方、あるいは「オープンした頃に行ったよ」という方、この機会にまたぜひお立ち寄り頂ければと思います。

2013年11月1日(金)

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Posted on 2013-10-28
粟島探訪記

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先日の日曜日、香川県の粟島(あわしま)というところに行きました。今回はそのレポートです。もう、工房の活動に直接関係のないこともどんどん書いていく所存ですので、宜しくお願いします。

スクリーンショット-2013-10-28-20.28.粟島は瀬戸内海に浮かぶ島で、今回、瀬戸内国際芸術祭2013が開催されている島の一つです。僕は岡山に住んでいるので、岡山県側の児島というところから船でいったん本島に渡り、そこからさらに高速船で粟島に渡りました。

上の写真はまさにその高速船で粟島へ向かっているところ。僕は基本的に後部のデッキに座って、波しぶきを浴びるのが好きです。

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粟島港に上陸。瀬戸内芸術祭の期間中で、台風一過の日曜日だったせいか、かなりお客さんは多いです。

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カモメも飛んでいます。向こうには竜宮城も見えます。

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粟島港。きれいな海ですね。釣りをしている人も結構いました。

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これは廃止された海員学校の建物。とても洒脱な洋館です。
ここでも芸術祭の作品は展示されているのですが、先を急ぎます。

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芸術祭の作品とは関係ないんですが、とあるお宅に飾られていた貝殻の貼り絵。
お花畑に蝶々が飛んでいるイメージでしょうね。面白いアイデアです。

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これも芸術祭の公式作品ではないんですが、たぶん島の人たちによる自主的なアート。
いやね、こういうのを見るのが楽しいんですよ。

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防鳥ネットだと思うんですが、色々なものを吊してます。

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これも非公式の作品だと思いますが(違ってたらすみません)、
鮮やかな鶏頭と一緒にオブジェが並ぶ様がよいです。

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今回の目的だった漂流郵便局。これは芸術祭の公式作品です。
ポール工房も「手紙」がテーマになっていますから、ちょっと興味があったのです。

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ここでは誰かが誰かに宛てた手紙がここに集められていて、自由に読めるようになっています。
ようするに実際には届かない漂流した手紙がここに流れ着いているという趣向です。
粟島の浜辺に上がった貝殻やガラスのかけらなどの漂着物も展示されていて、まさに漂流郵便局。

この日は郵便局長さん(元は実際に粟島郵便局の局長さんだった方)がいらしたのですが、
僕が手に取った漂着物を見て、「それはヒトデなんですよ。スカシカシパンという名前なんです。菓子パンなんて面白い名前でしょう」と教えて頂きました。いやあ、もっとお話を伺いたかったなあ。

あいにくと会期は11月4日までなのですが、何らかの形で続けてもらえるとうれしいですねえ。

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郵便局を出て、島を散策します。

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小高いのところに登ると遠くに海が見えます。僕はこういう眺めが好きですね。

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路地の向こう側に、海がちらりと見えます。理想的な路地です。

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民家の軒先に漁に使う網が干されています。こういう光景もうれしくなります。

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こちらは本物のカモメ。この写真はいずれポール工房のポストカードに転用するつもり。

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海を眺めて物思いにふけるひととき(実際はiPhoneでメールチェックしてました)。
このあたりは塩飽諸島と言うのですが、僕の知っている岡山近辺の島ともちょっと雰囲気が違いますね。
上手く言えませんが、しっとりとした感じがあります。

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宣伝っぽい写真になってすみません。ちょっと撮ってみたかったのです。

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日が暮れかかる頃に島を離れます。船が出るとき、港の人たちが「さようなら、お元気で」という幕を掲げてお見送りをして下さいました。ちょっとじーんとくる光景でした。ありがとう、粟島!

今回の芸術祭が終わっても、また、いつか行ってみたい島ですね。

2013年10月28日 月曜日

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Posted on 2013-10-23
文具入れ、新登場!

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新アイテムの「文具入れ」がポール工房に登場しました。こちらのトップに掲載しております。色はモスグリーン、チョコ、キャメル、レッド、ブラックの5色です。

PA179685_DxOこの文具入れ、ひとことで言えば「袋」。その袋を二つ折りにして、革紐で縛る。そういう、いたってシンプルな構造のケースです。

すでに販売している筆入れはペンケースに特化していて、ボールペンなどがピシッと収まるところが僕は気に入っているのですが、その分、厚みのあるものが入りませんでした。
お客さまからも「もっと厚みのあるものも入れたいのよ」というご要望を頂いて、ここはひとつ、筆入れとは別にそういうケースを作るべきかと思い至った次第。

PA229783_DxO文具入れはいわば合切袋みたいな感じですから、全部をひとまとめに入れておくことができますが、もちろん文具にこだわらなくてもかまいません。

例えば、僕はiPhoneのコードとエネループの充電器を入れて持ち歩いています。自転車に乗る人なら、パンク修理セットと簡単な工具を収納して、背中のナップサックに入れておくという使い方もあるでしょうね。

先日、福山市で開かれた「ここちよいもの」展でも先行販売しましたが、ご好評頂きました。 ペンケースでもなく、ポーチでもなく、何か細々としたものを収納できるケースはないかしらとお探しの方に是非おすすめしたいアイテムです。

2013年10月23日 水曜日

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