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シルクスクリーン奮戦記

以前、この工房日誌でブックトートを試作中とお伝えしました。このブックトート、当初からシルクスクリーンで図柄を印刷したいと考えていたのですが、この印刷がどうも思うようにいきません。ちなみに左の写真が、その図柄になります。

これは「Tシャツくんジュニア」というキットを使って、自分で刷っています。僕自身、シルクスクリーンは初めての経験で、最初のうち、版さえ作れたら後はインクを載せてグイッと刷ればいいんじゃないか、と呑気に考えていたのですが、いやいや、そんな簡単なものじゃないよ、ということがだんだんわかってきました。

シルクスクリーンというのは、透過性のあるスクリーンの上からインクを押しつけて布に印刷するわけです。インクの通る部分と通らない部分があって、それで図柄が出来ると。インクの通るべき部分が通らないと掠れてしまいます。

上の写真を見ると、ブラックに比べてレッドの白インクがかなり掠れていますね。これは最初にブラックを刷った後、次にレッドの生地をセッティングして、それから刷っているわけです。時間にすると6〜7分ほどの間隔。このわずかな間にインクが乾いて、スクリーンが目詰まりを起こしているんですね。

目詰まりを起こした箇所は、インクが通らない。それで掠れる。刷った後、版に付いた水性インクを一回一回掃除すれば、こういう目詰まりも起こりにくいらしいのですが、どちらにしても、これはもう少し研究しなきゃイカンな、と。

そういうわけで、しばらくは試行錯誤をすることになりそうです。ブックトート自体は何らかの形で実現したいとは思いますが、こういう状況ですから、今のところ、リリース時期は未定になります。場合によってはシルクスクリーン印刷ではなくなる可能性もあるとご承知おきください。

最初に試作で作ったものは、印刷もかなりきれいに出来たので「こりゃイケるな」と思ったのですが、やはり、1個だけ作って「ふむふむ」と頷いているとイカンのですねえ。何個かまとめて作ろうとしたときに、初めて気付く問題が出てきます。

あと、初めてのことにチャレンジする場合は、じっくり研究する時間がいりますね。いろいろと反省している「西の国から・2013年晩夏」という感じのポール工房です。

2013年8月30日(金)


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