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トートの洗濯

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上の写真は僕が使っているカモメトートを洗濯しているところです。

ポール工房の帆布アイテムは基本的に「洗濯はしないでください」と但し書きを入れています。トートの風合いや雰囲気が変わったり、色落ちや縮みも出るため、洗濯は推奨していません。

P3220687_DxOでも、全体的に汚れてきたらどうしても洗いたくなる場合も出てくると思います。そこで失敗しない洗濯方法のご紹介です(トート以外の帆布アイテムも共通です)。

(1)必ず単独での手洗い。
色移りを防ぐため、他の衣類とは分けて単独で洗ってください。これはぜひ守って頂きたいです。特にエンジはよく色落ちしますのでご注意下さい。僕は直径40cmぐらいのプラスチックの桶を使います。

2)中性洗剤で洗う。
洗剤のパッケージに「中性」と書かれているものを使用してください。色落ちの度合いが少ないです。写真には柔軟剤入りのボールドが写ってますが、エマールやアクロンなど普通の中性洗剤の方がいいです。あと、道具入れなどの革紐はあらかじめ外してください。

(3)脱水はしない。
水を切る程度でOK。雑巾みたいにギュッと絞ったりすると、細かいシワが残ります。

namagawaki(4)乾燥機は使わない。
縮みが激しくなるので乾燥機は使わないでください。左の写真のように日陰で干してもらえればと思います(スミマセン、もろに民家の軒先という感じで)。脱水しなくてもこれぐらいのシワはやはり残ります。

(5)生乾きの状態でスチームアイロン。
生地のシワは生乾きの状態でスチームを当てると取りやすいです。あと、一口メモですが、生地を軽くひっぱりながらアイロンを当ててやるのがコツ(強く引っ張らない方がよいです)。

そうやってスチームアイロンを当てて、再び干したのが上右の写真ですね。洗うことで生地の糊が落ちるので、全体的にクタクタな感じになります。あと、取り切れないシワも多少残ります。風合いが変わってくるというのは、このへんも含めての話だとお考えください。僕自身はこういう状態も好きです。

それから生地の縮み具合については、条件によって変わってくるので一概には言えませんが、水に通すだけでも最低3〜4%ぐらいは縮むと想定してください。40cmの長さであれば1.5cmぐらいは縮みます(その後の乾燥具合によってはさらに縮む場合もあります)。

というわけで全体的な注意点は以上なんですが、さらに突っ込んでいうと、

・エンジなどの濃い色は色落ちしやすいため、ネームに色が写ったりする場合があります(何度か洗っていると落ちてはきますが)。

・ブックカバーは縮みにより、入らなくなる文庫が出てきます。縦が17.2cmありますが、5mmぐらい縮むので、ハヤカワ文庫のトールサイズなどは入らなくなる可能性があります。


以上の点をご注意頂いて、帆布ライフをエンジョイ頂ければと思います。

2014年3月22日(土)


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