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ローマの古いスライド写真

OLYMPUS DIGITAL CAMERA先日、岡山県玉野市の451BOOKSさんに遊びに行きました。そのとき見つけたのが、このヴィンテージなパッケージです。さりげなく棚に置かれていたので一度は通り過ぎたものの、何かが心にひっかかりました。「これは一体何なのか」と。

パッケージを見ると「SOUVENIR」と「COLOR SLIDES」の文字。側面には、フィルムらしきものも覗いています。それでピンときました。これはローマの観光名所を写した、古いスライドではないかと。

それで早速購入したところ、これがなかなか面白いものだったので、今回ご紹介しようと思った次第。以前から手紙にこじつけて、ポール工房とは関係のないものもご紹介してきましたが、今回は手紙との接点すらありません。すみません。

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外装を開くとフィルムがずらりと現れます。予想通り、昔のローマのスライドでした。
全部で60枚あります。年代物ながら、思っていたより状態も良いです。

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ポジフィルムを1枚ずつマウントに入れ、それを透明ポケットに収納しています。
写真はどれも絵ハガキ的な雰囲気。でも、それがフィルムになっているところが今見ると新鮮。

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マウントには写真の説明文が付いています。
これはローマ近郊のティヴォリという町にあるエステ家の別荘。世界遺産です。
知った風なことを書いていますが、全然知りませんでした。

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マウントを開いたところ。ライトテーブルのような洒落たものを持っていないので、
iPhoneをライトテーブル代わりにして後ろから光を当てています(白い壁紙を表示)。
それを真上からデジタル一眼レフで撮影しています。苦肉の策です。
【追記】
iPhoneの上に厚めの透明なアクリル板を載せた方が、
ディスプレイのピクセルが写り込まなくてベターです。

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パッケージにはCOLORとありますが、退色のためか、
フィルムはどれも赤っぽい単色になっています(僕はこの退色も好きではありますが)。
ちなみに、この乳房がたくさん付いた女神像はアルテミス。

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撮影時期はどれも不明。ただ、反転した文字で「EASTMAN COLOR」とあります。
コダックがこのフィルムを発売したのが1952年らしいですから、少なくともそれ以降でしょうね。

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推測ですが、コダック社がPRも兼ねて、こういうスライドを作っていたのかもしれません。
写真はローマの建国神話に出てくるロムルスとレムス。狼に育てられたという話ですね。

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再び箱に戻ると、裏にはドルとリラの価格が併記。となると変動相場制に移行する以前のものかも。
世界各国が変動相場制に移行するのが1973年ですから、
50年代中盤〜70年代初めに作られたものでしょうか。こうして推測するのも楽しいです。

というわけでご紹介してきましたこの観光スライド、
日本ではあまり見かけないものだと思いますが(451BOOKSさんにあったのもこの1個だけでした)、
eBayなどの海外サイトで「SOUVENIR SLIDE」と検索すると色々見つかるかもしれません。

岡山の方にはお馴染みの451BOOKSさん、
zineなどのリトルプレスを始め、思わぬものが置いてあったりして目が離せません。
宣伝めいて恐縮ですが、ポール工房製作の「451ブックカバー」も販売中です
(最後にやっとポール工房と繋がりのある話になりました)。

ご興味のある方、ぜひ一度お店やサイトを覗いてみてください。


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