工房日誌

Posted on 2017-04-02
マッチ箱特集 Vol.2

9053先日、瀬戸内ブッククルーズの「小さな春の本めぐり」に参加しました。そのときに出店者仲間の「古本斑猫軒」さんが持ってきていたのが上の写真のマッチ箱。

古本斑猫軒さんはオンライン専門の古書店で(リアル店舗はありません)、通常はマッチ箱も販売していないのですが、「ちょっと面白いものが手に入ったので」と出品されたわけです。

僕はどうもマッチ箱を見ると、うずうずと心が疼いてしまう性格で、この日も休憩時間にあれこれと物色。気がつけば15個ぐらい買っていました。そこで今回、どういうマッチ箱を買ったのかご紹介しようと思った次第。ちなみに、Vol.2とあるのは3年ほど前にもマッチ箱特集をしているからですね。

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これはまず「珈琲」の文字にやられました。どうすればこんな大胆な造形を思いつくのか。それでいて反対面は白地の面積を大きく取り、店名は上品に小さく配置。清濁合わせ呑むような、恐るべきバランス感覚です。モノトーンの配色が店名の「白亜」にもマッチしていますね。

 

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かつて京都では有名な喫茶店だったようです。店名が「夜の窓」であれば、つい、「地色は黒で」と考えがちですが、紫にすることで醸し出された、しっとりとした情感。側面の「京宝劇場前を東入るとも申します」という添え書きも実にいい。マッチ箱は、この側面も見所のひとつだと思っています。

 

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60〜70年代のサイケ調の影響を受けていると思われますが、これもかなり大胆なロゴ。ロゴを作った人がマッチ箱もデザインしているのかは不明ながら、「ク」の下部分を側面にはみ出せるという発想にも唸ります。四角四面に収めないことによって、非常に自由な雰囲気が生まれていますね。

 

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地味ながら、これも上手いデザインだなと思いました。ランプを下から見上げる角度にして、左に余白を取る。すると、あたかも店の前にいるような気分になるんですな。裏面にはコーヒー・スパゲッティ・カレーの3文字のみ。多くの言葉はいらない。これだけで店に行きたくなります。

 

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ドライブインもめっきり減りました。徳島のこの施設も既に廃業の様子。ロードサイドに限っていえば、昔の方が華やかだったのでは、とすら感じさせます。マッチ箱だけに残された風景、手の届かない旅情。ただ、裏面の地図はかなり大雑把で、当時にタイムスリップしても辿り着けるか自信がありません。

 

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建物の外観をイラストで起したものも味わいがあって、僕は好きです。このドライブインも丸窓があったりして、往時の流行が偲ばれます。「集会室・御会合室 完備」とありますが、果たしてロードサイドでどんな会合が開かれていたのか。ちょっと気になるところではあります。

 

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小豆島の港にあった喫茶店のようです。名前から察するに、ひょっとするとカーフェリーの就航に合わせて出来たお店なのかも。写真をドンと使っているのもどこか誇らしげ。一方、反対面はチャーミングな手書き。晴れがましいけど、ちょっと照れ臭い。そんな心情まで勝手に読み取ってしまいます。

古本斑猫軒さんのマッチ箱、喫茶店やドライブインなどロードサイド好きの心をくすぐるものが多く、心憎いセレクトでした。ついでにここ数年、他のお店で購入したものもご紹介しましょう。

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ボウリング場のマッチ箱ですね。後に「アイビーボウル」と名前を変えるのですが、その時期に僕は何度かここで遊んだことがあります。客もまばらな中、会社の同僚と一緒に下手の横好きで投げていたら、白髪のダンディな支配人がふらりと現れて「君らにフォームを教えたるわ」と指導してくれました。それから程なくして、このボウリング場も閉鎖。個人的にはそういう思い出が甦るマッチ箱です。

 

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おそらく同じ建物の中に喫茶店と雀荘が同居していたのではないかと思います。サントロペはフランスの地名(Saint-Tropez)にあり、元々は聖トロペという殉教者にちなんでいるらしいです。雀荘に「聖」がつくのは憚られて外したのか。しかし、その場合、店名は「トロペ」となるはずですが、僕はやはり「ロペ」の方が短くて好ましいように思います。ヘビのように鎌首をもたげた「ぺ」の文字が魅力的です。

 

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最後に紹介するのはこちら。標準よりも小さめのマッチ箱ですが、それゆえに品があり、デザイン的にもオーセンティックな雰囲気があります。中箱にもゴールドの箔押しをして、なかなか凝ったつくり。2年前ほどに入手したものですが、僕があれこれといじっているちに、ご覧のとおり、外箱が壊れてしまった。ところが、それが新たな発見を生んだのです。

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なんということでしょうか。外箱の内側にも印刷が施されていたのです。しかも、外面とは反転されたものが。誰にも気付かれないであろう箇所になされたこの印刷、料金だって余計にかかるはずです。じつに粋な遊び心。いや、それだけでは収まりきらない、何か精神の自由さを感じさせます。

ともあれ、今回もポール工房の商品とは関係のない、個人的な趣味の話になりました。たぶん、また懲りずに書くと思います。ご容赦ください。
イベント告知などはFacebookページをメインに行っていますので、こちらをチェック頂ければと思います(ただ、当面はイベント出店の予定はありません)。以上、どうぞ宜しくお願い致します。

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Posted on 2015-05-18
ローマの古いスライド写真

OLYMPUS DIGITAL CAMERA先日、岡山県玉野市の451BOOKSさんに遊びに行きました。そのとき見つけたのが、このヴィンテージなパッケージです。さりげなく棚に置かれていたので一度は通り過ぎたものの、何かが心にひっかかりました。「これは一体何なのか」と。

パッケージを見ると「SOUVENIR」と「COLOR SLIDES」の文字。側面には、フィルムらしきものも覗いています。それでピンときました。これはローマの観光名所を写した、古いスライドではないかと。

それで早速購入したところ、これがなかなか面白いものだったので、今回ご紹介しようと思った次第。以前から手紙にこじつけて、ポール工房とは関係のないものもご紹介してきましたが、今回は手紙との接点すらありません。すみません。

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外装を開くとフィルムがずらりと現れます。予想通り、昔のローマのスライドでした。
全部で60枚あります。年代物ながら、思っていたより状態も良いです。

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ポジフィルムを1枚ずつマウントに入れ、それを透明ポケットに収納しています。
写真はどれも絵ハガキ的な雰囲気。でも、それがフィルムになっているところが今見ると新鮮。

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マウントには写真の説明文が付いています。
これはローマ近郊のティヴォリという町にあるエステ家の別荘。世界遺産です。
知った風なことを書いていますが、全然知りませんでした。

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マウントを開いたところ。ライトテーブルのような洒落たものを持っていないので、
iPhoneをライトテーブル代わりにして後ろから光を当てています(白い壁紙を表示)。
それを真上からデジタル一眼レフで撮影しています。苦肉の策です。
【追記】
iPhoneの上に厚めの透明なアクリル板を載せた方が、
ディスプレイのピクセルが写り込まなくてベターです。

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パッケージにはCOLORとありますが、退色のためか、
フィルムはどれも赤っぽい単色になっています(僕はこの退色も好きではありますが)。
ちなみに、この乳房がたくさん付いた女神像はアルテミス。

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撮影時期はどれも不明。ただ、反転した文字で「EASTMAN COLOR」とあります。
コダックがこのフィルムを発売したのが1952年らしいですから、少なくともそれ以降でしょうね。

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推測ですが、コダック社がPRも兼ねて、こういうスライドを作っていたのかもしれません。
写真はローマの建国神話に出てくるロムルスとレムス。狼に育てられたという話ですね。

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再び箱に戻ると、裏にはドルとリラの価格が併記。となると変動相場制に移行する以前のものかも。
世界各国が変動相場制に移行するのが1973年ですから、
50年代中盤〜70年代初めに作られたものでしょうか。こうして推測するのも楽しいです。

というわけでご紹介してきましたこの観光スライド、
日本ではあまり見かけないものだと思いますが(451BOOKSさんにあったのもこの1個だけでした)、
eBayなどの海外サイトで「SOUVENIR SLIDE」と検索すると色々見つかるかもしれません。

岡山の方にはお馴染みの451BOOKSさん、
zineなどのリトルプレスを始め、思わぬものが置いてあったりして目が離せません。
宣伝めいて恐縮ですが、ポール工房製作の「451ブックカバー」も販売中です
(最後にやっとポール工房と繋がりのある話になりました)。

ご興味のある方、ぜひ一度お店やサイトを覗いてみてください。

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Posted on 2015-02-23
アメリカのポストカード

OLYMPUS DIGITAL CAMERAポール工房では「Letters to Samuel」というレーベルでトートなどを作っていますので、ときどき手紙や郵便にまつわる話を書いています。今回取り上げるのはアメリカのアンティークなポストカードです。

上の写真はオレゴン州の「ブーンズ・エル・パド・モーテル」のもの。おそらくモーテルが客室のアメニティとして制作したものでしょう。撮影されたのは1950〜60年代だと思われます。

ちなみにモーテルとはMotorとHotelを組み合せた造語で、自動車で旅する人たちのためのホテルとしてアメリカを中心に発達しました。日本でも昔はモーテルと名のつくロードサイドのホテルがちらほらあったものです。

このエル・パド・モーテル、ハイウェイ沿いに存在したようですが、夜空に浮かび上る建物と看板がなんとも旅情を誘います。街灯の光りも美しくアスファルトを照していますね。ふと駐車場に目をやると、停まっている車はクラッシックカーと呼びたいものばかり。このあたりにも時代が感じられます。

ハガキのオモテ面にはモーテルの概要も記されています。ちょっと訳してみましょう。

AAA(注:アメリカ自動車連盟の略で、宿泊客が会員だと各種サービスを受けられる)
21部屋 無料ラジオ 電話 無料テレビ 清潔なベッド
新しくモダンで広々とした部屋、浴槽付きのタイル張りバスルーム、床一面のカーペット、近くにリクリエーション・エリア有り。ダウンタウンのショッピング街すぐ。

現在からすればとりたてて特徴のあるホテルではないでしょう。しかし、当時からすれば最新の設備だったのかもしれません。オーナーの誇らしげな顔が目に浮ぶようです。リクリエーション・エリアが具体的に何だったのかわかりませんが、僕の脳裏にはなんとなくビリヤード台の付いたバーが浮びます。

もし旅先の誰かからこんなポストカードで手紙をもらったら、旅情に駆られて思わず泊まってみたくなるかもしれませんが、残念ながらこのエル・パド・モーテル、現在は既に廃業しているようです。ポストカードの中にだけ存在する幻のモーテルなのです。

2015年2月23日(月)

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Posted on 2015-02-19
文具入れの巻き方

11959_DxO新作が登場したのかしら、と思われるかもしれませんが、これは既に発売中の文具入れです(文具入れの商品ページはこちら)。折り方がちょっと違うんですね。オンライン・ストアの写真では二つ折りにしていますが、これはクルッと巻いた状態。巻物みたいな感じになります。

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断面を見るとこんな感じ。三つ折りに近いです。
じつは最近、この巻き方を発見しまして、「ああ、こういうのもいいな」と思ったのです。
ひょっとすると、お客様の中にはすでに実践されている方もいらっしゃるかも。

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中身はペンが4本。あまり多いと、上手く巻けなくなりますが、
これぐらいの分量なら大丈夫でしょう。
逆に万年筆を1本だけ入れて、一本差しとして使うのもいいかもしれませんね
(多少だぶつく感じにはなります)。


そういうわけで、ひさしぶりの日誌になってしまいましたが、ちょっと近況報告です。
ポール工房のフリーペーパー、工房通信vol.2ができあがっています。
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ポール工房の通販をご利用頂いた方には、無料で同封しています。

また、この工房通信だけご希望される方にも無料でお送りしています(送料も無料です)。
こちらのご連絡フォームから、お名前・ご住所をご連絡ください
(予定数量に達しましたら終了しますのでご了承下さい)。

岡山県下の下記の店舗でも無料で配布しています。
古書五車堂(岡山市中区)
451BOOKS(岡山県玉野市)
古本ながいひる(岡山市北区)
ブルーベージュカフェ(岡山市中区)

それからもう一つ、ご報告があります。

ご好評頂いた道具入れと筆入れですが、生産・販売を終了させて頂きました。
ひとことで言うと、どちらもかなりコスト高な商品でして、
これ以上生産を続けるのが難しくなった次第です。

道具入れについては仕様を変えて再リリースすることも検討していますが、現状は未定です。
勝手を申しますが、何卒ご理解の程お願い致します。

ということで、ひさしぶりの工房日誌になりましたが、これからもどうぞよろしくお願い致します。

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Posted on 2014-07-11
豆トートの新色

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 新色の豆トート、いよいよ通販開始します。今回は全7色。深緑やエンジなど、少しアダルトな感じのカラーも登場しています。こちらのページからご注文頂けます。

豆トート説明3トート本体の仕様については、従来のものと同じですが、吊り下げ用の紐が細めの丸紐に変わりました。紐の先もペンダントなどに使われるカニカンという金具のフックに変わり、取り外しが簡単になりました。従来のものよりエレガントな雰囲気と言いますか、よりチャームっぽい感じになったかと思います。

チャームと言えば、どうしても女性がバッグの持ち手に提げているものというイメージがありますが、男性がトートバッグなどに取り付けてもまったくOKだと思います。僕も自分のトートの持ち手にぶら下げてますが、ちょっと楽しい気分になります。

お値段は1個900円。従来のものは800円だったのですが、金具が増えた分、少し値上がりしています。ご了承ください。

お手持ちのバッグにちょっとアクセントを加えたい、というときにぜひご利用頂ければと思います。宜しくお願い致します。

2014年7月11日 金曜日


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Posted on 2014-05-20
工房通信の作り方

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Facebookページなどではすでにお知らせしていますが、新たに「工房通信」という小冊子を作りました。ポール工房の広報誌と言いますか、その割には商品の話はほとんどないのですが、中原ポールが個人的に興味を持っている風景やモノを写真付きで紹介したフリーペーパーです。

10264961_240624509462119_4599923372749752086_nA6判の8ページで、自宅のインクジェットプリンタで出力し、僕自身が製本しています。
ポール工房の通販ショップでご注文頂いた方には、商品と一緒に無料で同封しています。

岡山県内の下記の店舗にも置かせて頂いています(在庫切れの際はご容赦ください)。
古書五車堂
ブルーベージュ・カフェ
古本ながいひる
451BOOKS

それから「工房通信のみ欲しい」という方は、ご連絡フォームからお名前とご住所をお知らせください。無料で郵送します。
※お一人様1部限りで、普通郵便でのお届けとなります。尚、予定数量に達したら終了しますのでご了承ください(通販でご注文頂いた方には終了後も同封します)。

「8ページの小冊子って製本が大変じゃないかしら」と思われるかもしれませんが、作り方は意外と簡単なんです。自分でも作りたいという方のために、ちょっとご紹介します。

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A6判の8ページはじつはA4判の表裏と同じ面積なんですね。
そこで上の写真のようにA4用紙の表裏に各ページを面付けするわけです。

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具体的なページの割り付けは上記のとおり(1が表紙で、8が裏表紙)。
こうして面付けしたものをプリンタで両面印刷します。

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出力した用紙を上下で2つ折りにして、さらに左右で折ったところ。
当然ながら、底はまだ繋がったままです。

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製本用のホッチキスで背を留めていきます。
このホッチキスは500〜600円ぐらいで売っていると思います。

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あとは底から1mmぐらいのところにカッターを入れて、ページを切り離します。
小口やてっぺんの部分も切り揃えると、仕上がりがきれいになります。

ご紹介するのも憚られるほど簡単な作り方なんですが、
洋2封筒に入って定形郵便でも送れるので、A6は何かと便利なサイズです。

僕の場合、InDesignというデザインソフトを使っていますが、
手書きで作ってもいいと思います。むしろ手書きの冊子の方が楽しい感じになるかもしれません。
パンフを作ろうとされている方はちょっと検討されてもいいかなと思いますね。

2014年5月20日(火)

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Posted on 2014-04-30
ピンバッジの愉しみ

0_DxO_DxO先日、フリーマーケットに出店されていた「吟遊堂」さんのブースを覗いたところ、古いピンバッジが売られていました。最初は懐かしい気持ちで眺めていましたが、見ているうちにのめり込んでしまい、気がつけば3個購入。ピンバッジ、おそるべし!

それで早速、僕が使っているグレーのカモメトートに付けてみたのが上の写真。使い込んでクタクタになった生地(一度洗濯しています)とバッジがよくマッチします。一気に男子っぽいトートになりました。

付けているのはこんなバッジ。
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コカコーラのボトルと、メジャーリーガーの大投手ロジャー・クレメンス。
どちらもアメリカンな雰囲気。

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こちらはF1のマクラーレン・ホンダ。このカラーリング、好きなんですね。
そしてF1ファンならピンとくるでしょう。この黄色いヘルメットはアイルトン・セナ!

これをきっかけに僕の中ではピンバッジ熱が高まりそうな気がしますが、それはさておき、元々、僕は新品状態のトートは半完成品で、お客様が使い込んだり、カスタマイズすることで御自分だけのオリジナルな完成品に近付くと思っています。

例えば、こちらは以前お買い上げ頂いた@errieさんお使いのカモメトート(初期のデザインで、現在は販売していません)。
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パーマンのバッジが付いています。裏地のサックスとバッジの色がとてもよくお似合い。持ち手につけた花の腕飾りも可愛いですね。

さすがに新品の状態だと気が引けるかもしれませんが(バッジだとしばらく針の跡が残ったりします)、ある程度使い込んできたら、こういうカスタマイズもぜひ愉しんで頂ければと思います。

さて、冒頭でも紹介したアンティーク雑貨の「吟遊堂」さん、実店舗はないのですが、岡山ドームのフリーマーケットなどに定期的に出店されています。
 「咲かそ、岡山!1万人のフリーマーケット in 岡山ドーム」
 ・次回予定:5月10日(土)、6月21日(土)
 ・吟遊堂さんのブース:毎回ほぼAの6〜7あたりのブースに出されているようです。
  (わからなければ「ステッカーのお店」で会場スタッフに聞いてみてください)

吟遊堂さんでお買い物の際、「ポールのホームページを見た」と伝えて頂ければ、ヨーロッパのステッカーを1枚プレゼントしてくださるそうです。岡山近郊の方、機会があればぜひ一度覗いてみてください。

2014年4月30日(水)

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Posted on 2014-04-01
児島のブックマルシェ

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来る4月6日(日)、岡山県の児島で本のイベント「第2回SOHOブックマルシェ」が開かれます。前回に引き続き、古書五車堂さんと一緒にポール工房も参加しますよ。上の写真は、その会場となるセレクトショップのキャピタル児島SOHO店さんです。

日時:2014年4月6日(日) 11時-18時
場所:キャピタル瀬戸内児島SOHO店

岡山、香川、そして遠くは東京から古本屋さんが児島に集まります。カフェのCoMAさん、花のアントワーフさん、パンのてづくり工房あおぞらさんなども参加されて、読む、食べる、買うと楽しめるイベントになっています。
ポール工房は五車堂コーナーの一画で、ブックカバーや切手箱を販売する予定です。

ちなみに去年の秋に開かれた第1回はこんな感じでした。
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こういう感じで建物裏の中庭でわいわいとやっています。
あちこちで本談義が花開いている、なごやかな光景です。

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左が「古書五車堂」のブース。右手前が「なタ書」さん。
奥には「古本斑猫軒」と「古本ながいひる」の店主も見えます。

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花、コーヒー、パンと本以外のショップも賑やかです。
ファミリーでもお一人でも楽しめるイベントになっていますよ。

この他、会場となるキャピタルSOHO店にもブックショップが常設されています。こちらも古書店各位が唸るほどの品揃え。ぜひご覧頂ければと思います。

岡山からも香川からも近い児島。ピクニック気分でお越し頂ければと思います。

2014年4月1日(火)

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Posted on 2014-03-22
トートの洗濯

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上の写真は僕が使っているカモメトートを洗濯しているところです。

ポール工房の帆布アイテムは基本的に「洗濯はしないでください」と但し書きを入れています。トートの風合いや雰囲気が変わったり、色落ちや縮みも出るため、洗濯は推奨していません。

P3220687_DxOでも、全体的に汚れてきたらどうしても洗いたくなる場合も出てくると思います。そこで失敗しない洗濯方法のご紹介です(トート以外の帆布アイテムも共通です)。

(1)必ず単独での手洗い。
色移りを防ぐため、他の衣類とは分けて単独で洗ってください。これはぜひ守って頂きたいです。特にエンジはよく色落ちしますのでご注意下さい。僕は直径40cmぐらいのプラスチックの桶を使います。

2)中性洗剤で洗う。
洗剤のパッケージに「中性」と書かれているものを使用してください。色落ちの度合いが少ないです。写真には柔軟剤入りのボールドが写ってますが、エマールやアクロンなど普通の中性洗剤の方がいいです。あと、道具入れなどの革紐はあらかじめ外してください。

(3)脱水はしない。
水を切る程度でOK。雑巾みたいにギュッと絞ったりすると、細かいシワが残ります。

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縮みが激しくなるので乾燥機は使わないでください。左の写真のように日陰で干してもらえればと思います(スミマセン、もろに民家の軒先という感じで)。脱水しなくてもこれぐらいのシワはやはり残ります。

(5)生乾きの状態でスチームアイロン。
生地のシワは生乾きの状態でスチームを当てると取りやすいです。あと、一口メモですが、生地を軽くひっぱりながらアイロンを当ててやるのがコツ(強く引っ張らない方がよいです)。

そうやってスチームアイロンを当てて、再び干したのが上右の写真ですね。洗うことで生地の糊が落ちるので、全体的にクタクタな感じになります。あと、取り切れないシワも多少残ります。風合いが変わってくるというのは、このへんも含めての話だとお考えください。僕自身はこういう状態も好きです。

それから生地の縮み具合については、条件によって変わってくるので一概には言えませんが、水に通すだけでも最低3〜4%ぐらいは縮むと想定してください。40cmの長さであれば1.5cmぐらいは縮みます(その後の乾燥具合によってはさらに縮む場合もあります)。

というわけで全体的な注意点は以上なんですが、さらに突っ込んでいうと、

・エンジなどの濃い色は色落ちしやすいため、ネームに色が写ったりする場合があります(何度か洗っていると落ちてはきますが)。

・ブックカバーは縮みにより、入らなくなる文庫が出てきます。縦が17.2cmありますが、5mmぐらい縮むので、ハヤカワ文庫のトールサイズなどは入らなくなる可能性があります。


以上の点をご注意頂いて、帆布ライフをエンジョイ頂ければと思います。

2014年3月22日(土)

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Posted on 2014-03-20
451特製ブックカバーができるまで

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岡山県玉野市にある本のセレクトショップ「451ブックス」さん、今回、このお店の特製ブックカバーを作らせて頂きました。裏面に手彫りのスタンプが押されている、かわいいブックカバーです(451ブックスさんのみでの販売になります)。

451ブックス(岡山県玉野市八浜町見石1607-5:地図

ポール工房のブックカバーをご覧になった451ブックスさんが「特製のブックカバーを作りたい」と言って下さったのがきっかけですが、今回その制作過程を公開したいと思います。以下、順を追って説明していきます。

まず、最初の打ち合わせで「配色はポール工房のブックカバーと同じでOK」ということ、それから「どこかに451という数字のスタンプを入れたい」というご要望を頂きました。

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ロゴの位置ですが、入れるとしたら表紙の右下あたりでしょうね。すでにポール工房のネームがあるので、数字が大きいとゴチャゴチャした感じになります。その点も考慮しながら判面サイズも決めました。上の写真のような感じです。

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ゴム判はこんな感じで僕が手彫りしています。文字を彫るのは難しいです。451の場合は曲線が少ないのでよかった。これが398だったら大変だったかもしれません。ちなみに店名は、レイ・ブラッドベリの小説「華氏451度」にちなんでいます。

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451ブックスさんのマークには本のシルエットが付いています。そのパターンもついでに作ってみました。ポール工房のネームと同居すると、ちょっとくどい感じ。同じ面に図柄が2つあるせいでしょうか。

2案作りましたが、シルエット付きのものはどう見てもくどいので僕の判断でボツにしました。数字バージョンの画像だけを店主さんにメールします。基本的にやりとりはメールでした。

さっそく店主さんから返信を頂きます。

ポール様
さっそくハンコを作っていただきありがとうございます。
頂いた画像の位置、サイズでもかまいませんが、
裏側の中央下付近は如何でしょう?

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写真にすると、こういう感じになりますね。たしかに裏面でもいいのです。むしろ裏面の方がいい。しかし1つ問題があります。

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裏側だと、収納する本の厚みによってロゴが移動するのです。位置が固定されないのはどうもよろしくないのでは、と思いました。その点を店主さんに伝えます。

裏の中央下という位置、僕もいいと思います。ただ、問題は文庫本の厚みによってセンターがずれてくる点ですね。厚さ7mmの本を基準にセンターを決めた場合、厚さ18mmでは左に1cmほど移動します。これが難です。

こういうメールを送りつつ、僕は「表紙にスタンプするのなら、もう少し判面を小さくした方がいいのかしら」と考えていました。どちらにしても裏面に入れることはないだろうと。しかし、次に来た店主さんからのメールに僕は衝撃を受けたのです。

こんにちは。
いろいろとありがとうございます。
後ろだと文字がずれる件。実はそれも楽しいかなと思っています。薄かったり、分厚かったりするとそれに合わせて位置が変わるのが、リアルなブックカバーな感じがしていいのではと。
手作りならでは感もでて、かえって喜んで貰えそうに思うのですが、いかがでしょう?

なんと! ずれるのが楽しいとは!
即座に面白いと思いました。僕にはなかった発想ですが、言われてみるとロゴが常に同じ位置になければいけない理由はありません。むしろ本を読んでいるという実感があります。何よりもこういう自由な考え方こそが451ブックスさんらしい。早速店主さんに返信します。

おお、なるほど、面白いですね! まったくそこに考えが至りませんでしたが、言われてみると、その方が面白いです。位置を固定しなきゃと考えていた僕は頭がカチコチになっていたかもしれません。

共同作業の醍醐味は、こんなふうに自分の中にはなかった視点に出会えることです。さて、裏に押すことが決まりましたが、ふとある考えが浮かびました。「あれが使えるんじゃないか」と。

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そう、いったんはボツにしたシルエット付きの451です。

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左右にずれた場合の画像。数字のみが移動するより、マークがずれた方が愛らしいですね。
再び画像をメールします。

本のシルエット付きのものを実は作っていました。表に押すとくどい感じだったので、ひそかにボツにしたのですが、裏に押すならこれも有りかなと思っています。数字のみの場合よりもスタンプに手作り感はありますが、わざと手作り感を出しているわけではなく、これがほぼ僕の限界です。

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これがその限界のハンコです。わざと手作り感を出すような高度な技はありません。
気に入って下さったらいいが、と思いつつ待っていたところに返信が届きました。


こんばんは〜。 いろいろとありがとうございます。 本のシルエットの手作り感がいいですね。 写真を添付してみました。 文字だけだと下が合うと思うのですが、本の形の場合は中央にあるほうがいいかなと思っています。 お手数をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

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おお、確かに真ん中の方が決まります。このあたりに気が回らなかったのは僕の未熟! こういうご指摘はむしろありがたいものです。うん、これで決まりですね。

すっかり長くなりましたが、こうしてデザインが決定しました。つまるところ、「451のスタンプをどこに押すか」というだけの話なんですが、非常にスリリングかつ楽しいやりとりでした。大いに勉強にもなりました。

制作途中でじつは手彫りのスタンプではなく、ロゴデータを支給してもらって、業者さんに機械彫りしてもらおうかとも考えました(大した費用はかからないのです)。そちらの方がたしかにきちんとしたスタンプにはなります。でも結局やめました。

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451ブックスには、店主夫妻がひとつひとつセレクトした本が集まっています。新しい本、古い本、そして全国から集まった手作りのリトルプレス。そうやって作られたお店には、本好きのお客さんたちがやってきて、いつも親密で暖かい空気が流れています。それはちょうどレイ・ブラッドベリが描いた、本の好きな人たちの姿と同じです。

それであればやはりこのブックカバーに押すスタンプは、データから作られた機械彫りのハンコではなく、そのお店を知る人間が直に手彫りした方がいいのでは、と考えたのです。何よりも僕自身がこのお店が好きですから。

3月21日(金)より451ブックスさんで販売しています。どうぞお求め頂ければと思います。

2014年3月20日(木)

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