日々の話

Posted on 2017-04-02
マッチ箱特集 Vol.2

9053先日、瀬戸内ブッククルーズの「小さな春の本めぐり」に参加しました。そのときに出店者仲間の「古本斑猫軒」さんが持ってきていたのが上の写真のマッチ箱。

古本斑猫軒さんはオンライン専門の古書店で(リアル店舗はありません)、通常はマッチ箱も販売していないのですが、「ちょっと面白いものが手に入ったので」と出品されたわけです。

僕はどうもマッチ箱を見ると、うずうずと心が疼いてしまう性格で、この日も休憩時間にあれこれと物色。気がつけば15個ぐらい買っていました。そこで今回、どういうマッチ箱を買ったのかご紹介しようと思った次第。ちなみに、Vol.2とあるのは3年ほど前にもマッチ箱特集をしているからですね。

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これはまず「珈琲」の文字にやられました。どうすればこんな大胆な造形を思いつくのか。それでいて反対面は白地の面積を大きく取り、店名は上品に小さく配置。清濁合わせ呑むような、恐るべきバランス感覚です。モノトーンの配色が店名の「白亜」にもマッチしていますね。

 

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かつて京都では有名な喫茶店だったようです。店名が「夜の窓」であれば、つい、「地色は黒で」と考えがちですが、紫にすることで醸し出された、しっとりとした情感。側面の「京宝劇場前を東入るとも申します」という添え書きも実にいい。マッチ箱は、この側面も見所のひとつだと思っています。

 

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60〜70年代のサイケ調の影響を受けていると思われますが、これもかなり大胆なロゴ。ロゴを作った人がマッチ箱もデザインしているのかは不明ながら、「ク」の下部分を側面にはみ出せるという発想にも唸ります。四角四面に収めないことによって、非常に自由な雰囲気が生まれていますね。

 

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地味ながら、これも上手いデザインだなと思いました。ランプを下から見上げる角度にして、左に余白を取る。すると、あたかも店の前にいるような気分になるんですな。裏面にはコーヒー・スパゲッティ・カレーの3文字のみ。多くの言葉はいらない。これだけで店に行きたくなります。

 

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ドライブインもめっきり減りました。徳島のこの施設も既に廃業の様子。ロードサイドに限っていえば、昔の方が華やかだったのでは、とすら感じさせます。マッチ箱だけに残された風景、手の届かない旅情。ただ、裏面の地図はかなり大雑把で、当時にタイムスリップしても辿り着けるか自信がありません。

 

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建物の外観をイラストで起したものも味わいがあって、僕は好きです。このドライブインも丸窓があったりして、往時の流行が偲ばれます。「集会室・御会合室 完備」とありますが、果たしてロードサイドでどんな会合が開かれていたのか。ちょっと気になるところではあります。

 

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小豆島の港にあった喫茶店のようです。名前から察するに、ひょっとするとカーフェリーの就航に合わせて出来たお店なのかも。写真をドンと使っているのもどこか誇らしげ。一方、反対面はチャーミングな手書き。晴れがましいけど、ちょっと照れ臭い。そんな心情まで勝手に読み取ってしまいます。

古本斑猫軒さんのマッチ箱、喫茶店やドライブインなどロードサイド好きの心をくすぐるものが多く、心憎いセレクトでした。ついでにここ数年、他のお店で購入したものもご紹介しましょう。

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ボウリング場のマッチ箱ですね。後に「アイビーボウル」と名前を変えるのですが、その時期に僕は何度かここで遊んだことがあります。客もまばらな中、会社の同僚と一緒に下手の横好きで投げていたら、白髪のダンディな支配人がふらりと現れて「君らにフォームを教えたるわ」と指導してくれました。それから程なくして、このボウリング場も閉鎖。個人的にはそういう思い出が甦るマッチ箱です。

 

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おそらく同じ建物の中に喫茶店と雀荘が同居していたのではないかと思います。サントロペはフランスの地名(Saint-Tropez)にあり、元々は聖トロペという殉教者にちなんでいるらしいです。雀荘に「聖」がつくのは憚られて外したのか。しかし、その場合、店名は「トロペ」となるはずですが、僕はやはり「ロペ」の方が短くて好ましいように思います。ヘビのように鎌首をもたげた「ぺ」の文字が魅力的です。

 

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最後に紹介するのはこちら。標準よりも小さめのマッチ箱ですが、それゆえに品があり、デザイン的にもオーセンティックな雰囲気があります。中箱にもゴールドの箔押しをして、なかなか凝ったつくり。2年前ほどに入手したものですが、僕があれこれといじっているちに、ご覧のとおり、外箱が壊れてしまった。ところが、それが新たな発見を生んだのです。

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なんということでしょうか。外箱の内側にも印刷が施されていたのです。しかも、外面とは反転されたものが。誰にも気付かれないであろう箇所になされたこの印刷、料金だって余計にかかるはずです。じつに粋な遊び心。いや、それだけでは収まりきらない、何か精神の自由さを感じさせます。

ともあれ、今回もポール工房の商品とは関係のない、個人的な趣味の話になりました。たぶん、また懲りずに書くと思います。ご容赦ください。
イベント告知などはFacebookページをメインに行っていますので、こちらをチェック頂ければと思います(ただ、当面はイベント出店の予定はありません)。以上、どうぞ宜しくお願い致します。

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Posted on 2015-05-18
ローマの古いスライド写真

OLYMPUS DIGITAL CAMERA先日、岡山県玉野市の451BOOKSさんに遊びに行きました。そのとき見つけたのが、このヴィンテージなパッケージです。さりげなく棚に置かれていたので一度は通り過ぎたものの、何かが心にひっかかりました。「これは一体何なのか」と。

パッケージを見ると「SOUVENIR」と「COLOR SLIDES」の文字。側面には、フィルムらしきものも覗いています。それでピンときました。これはローマの観光名所を写した、古いスライドではないかと。

それで早速購入したところ、これがなかなか面白いものだったので、今回ご紹介しようと思った次第。以前から手紙にこじつけて、ポール工房とは関係のないものもご紹介してきましたが、今回は手紙との接点すらありません。すみません。

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外装を開くとフィルムがずらりと現れます。予想通り、昔のローマのスライドでした。
全部で60枚あります。年代物ながら、思っていたより状態も良いです。

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ポジフィルムを1枚ずつマウントに入れ、それを透明ポケットに収納しています。
写真はどれも絵ハガキ的な雰囲気。でも、それがフィルムになっているところが今見ると新鮮。

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マウントには写真の説明文が付いています。
これはローマ近郊のティヴォリという町にあるエステ家の別荘。世界遺産です。
知った風なことを書いていますが、全然知りませんでした。

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マウントを開いたところ。ライトテーブルのような洒落たものを持っていないので、
iPhoneをライトテーブル代わりにして後ろから光を当てています(白い壁紙を表示)。
それを真上からデジタル一眼レフで撮影しています。苦肉の策です。
【追記】
iPhoneの上に厚めの透明なアクリル板を載せた方が、
ディスプレイのピクセルが写り込まなくてベターです。

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パッケージにはCOLORとありますが、退色のためか、
フィルムはどれも赤っぽい単色になっています(僕はこの退色も好きではありますが)。
ちなみに、この乳房がたくさん付いた女神像はアルテミス。

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撮影時期はどれも不明。ただ、反転した文字で「EASTMAN COLOR」とあります。
コダックがこのフィルムを発売したのが1952年らしいですから、少なくともそれ以降でしょうね。

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推測ですが、コダック社がPRも兼ねて、こういうスライドを作っていたのかもしれません。
写真はローマの建国神話に出てくるロムルスとレムス。狼に育てられたという話ですね。

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再び箱に戻ると、裏にはドルとリラの価格が併記。となると変動相場制に移行する以前のものかも。
世界各国が変動相場制に移行するのが1973年ですから、
50年代中盤〜70年代初めに作られたものでしょうか。こうして推測するのも楽しいです。

というわけでご紹介してきましたこの観光スライド、
日本ではあまり見かけないものだと思いますが(451BOOKSさんにあったのもこの1個だけでした)、
eBayなどの海外サイトで「SOUVENIR SLIDE」と検索すると色々見つかるかもしれません。

岡山の方にはお馴染みの451BOOKSさん、
zineなどのリトルプレスを始め、思わぬものが置いてあったりして目が離せません。
宣伝めいて恐縮ですが、ポール工房製作の「451ブックカバー」も販売中です
(最後にやっとポール工房と繋がりのある話になりました)。

ご興味のある方、ぜひ一度お店やサイトを覗いてみてください。

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Posted on 2014-04-30
ピンバッジの愉しみ

0_DxO_DxO先日、フリーマーケットに出店されていた「吟遊堂」さんのブースを覗いたところ、古いピンバッジが売られていました。最初は懐かしい気持ちで眺めていましたが、見ているうちにのめり込んでしまい、気がつけば3個購入。ピンバッジ、おそるべし!

それで早速、僕が使っているグレーのカモメトートに付けてみたのが上の写真。使い込んでクタクタになった生地(一度洗濯しています)とバッジがよくマッチします。一気に男子っぽいトートになりました。

付けているのはこんなバッジ。
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コカコーラのボトルと、メジャーリーガーの大投手ロジャー・クレメンス。
どちらもアメリカンな雰囲気。

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こちらはF1のマクラーレン・ホンダ。このカラーリング、好きなんですね。
そしてF1ファンならピンとくるでしょう。この黄色いヘルメットはアイルトン・セナ!

これをきっかけに僕の中ではピンバッジ熱が高まりそうな気がしますが、それはさておき、元々、僕は新品状態のトートは半完成品で、お客様が使い込んだり、カスタマイズすることで御自分だけのオリジナルな完成品に近付くと思っています。

例えば、こちらは以前お買い上げ頂いた@errieさんお使いのカモメトート(初期のデザインで、現在は販売していません)。
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パーマンのバッジが付いています。裏地のサックスとバッジの色がとてもよくお似合い。持ち手につけた花の腕飾りも可愛いですね。

さすがに新品の状態だと気が引けるかもしれませんが(バッジだとしばらく針の跡が残ったりします)、ある程度使い込んできたら、こういうカスタマイズもぜひ愉しんで頂ければと思います。

さて、冒頭でも紹介したアンティーク雑貨の「吟遊堂」さん、実店舗はないのですが、岡山ドームのフリーマーケットなどに定期的に出店されています。
 「咲かそ、岡山!1万人のフリーマーケット in 岡山ドーム」
 ・次回予定:5月10日(土)、6月21日(土)
 ・吟遊堂さんのブース:毎回ほぼAの6〜7あたりのブースに出されているようです。
  (わからなければ「ステッカーのお店」で会場スタッフに聞いてみてください)

吟遊堂さんでお買い物の際、「ポールのホームページを見た」と伝えて頂ければ、ヨーロッパのステッカーを1枚プレゼントしてくださるそうです。岡山近郊の方、機会があればぜひ一度覗いてみてください。

2014年4月30日(水)

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Posted on 2014-03-07
イッタラのマグカップ

P1010534_DxOおかげさまで新作のブックカバー、たくさんの方からご注文を頂いています。どうもありがとうございます。

写真はフィンランドのイッタラ社のマグカップ。約7年前、1ヶ月ほど東京で勤務することがあり、そのときに記念として池袋西武で購入したものです。食器にはあまり使われないターコイズ色が気に入って買ったのですが、それ以来、このカップで何千杯ものコーヒーを飲んできました(コーヒー党なのです)。

TEEMA(ティーマ)というシリーズのマグカップで、元々は北欧デザイン界の巨匠カイ・フランクが1948年にデザインしたKIRTA(キルタ)というシリーズを、さらに同氏が1981年に改良したもの。つまり、改良時から数えても少なくとも33年前のデザインというわけです。もちろん、このTEEMAは今も販売されています。

以前、食器関係の問屋をしている方からこんなお話を伺いました。単に商品を仕入れて卸しているだけでなく、メーカーさんの相談相手もされている方ですが、メーカー担当者から「新作を出したい」という要望をよく受けると。やはり目先を変えたくなるというか、とくに既存品の売れ行きが悪いと新商品を投入したくなるのでしょうか。そういう要望にはこう答えているそうです。
「強い定番があれば、新作はいらない」

P1010535_DxO作り手から言えば、ずっと作り続けられるもの。これはお客さんの側から言えば、時代に関係なく使い続けられるものになりますが、そちらを育てていく方がはるかに大切と。このTEEMAのマグカップはまさにそういう定番品だろうと思います。

先日もたまたま、このマグカップがどこかに行ってしまって、家の中をさんざん探し回りました。ふだん、大切に使っている意識はあまりなかったのですが、そのときに初めて自分がどれだけこのカップを大事にしてきたか、改めて気付かされた次第。そういう存在になり得るものを作るというのは、作り手にとってひとつの理想かもしれません。

もちろんマグカップは無事に見つかっています。おかげで、こうして撮影できております。そもそもマグカップをなくす方がどうかしているのですが。

さて、僕のいる岡山市内は暖かくなったり、また雪がちらついたりしながら、徐々に春の気配が増してきました。鳥がさえずり出したり、野良猫たちが鳴き出したり、庭先がどんどん賑やかになっていますよ。

2014年3月7日(金)

 

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Posted on 2014-02-09
昭和の古いマッチ箱

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今、岡山市内でZINE展が開かれています。ZINEは「ジン」と読みますが、個人でデザイン・編集された小冊子のことで、大勢の参加作家さんによるZINEを会場で展示・販売しています。

「ZINE展 それぞれの本のかたち3」
2014年2月7日(金)〜16日(日)※10日休み
12時〜19時(最終日17時まで)
岡山市北区出石町1-4-6 pieni deux:地図

この展示、僕も毎回楽しみにしていて、今回もお邪魔しました。たくさんの冊子に囲まれて、幸せな気分になっていたところ、ふと会場の一角に小さな箱が。近寄ってみると、これがなんと昭和30〜40年代の古いマッチ箱。

販売もしているということで、たくさん並べられた中からいくつか購入させてもらったのですが、その中の一部をご紹介したいと思います。

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一番上のマッチ箱は名花苑というホテルで、この写真はその裏面。
岡山駅前の高島屋百貨店の裏手にあったようですが、現在はすでになくなっています。
白と黒のコントラストがカッコいいですね。

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「喫茶どらごん」のデザインも強烈に惹かれました。この余りある余白はすごいです。

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湯原温泉の喫茶店のようですね(現在もあるのかどうかはちょっとわかりませんが)。
あと、これは外箱が木で出来ています。木製のマッチ箱を手にするのは僕も初めてです。

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これもカラーリングが素晴らしい。
阿知というのは倉敷にある地名ですが、「阿知もなか」というお菓子は初めて知りました。

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側面に記された、こういう住所や電話番号も時代を感じさせます。
「岡山会館一階」という文字が見えますが、今はビックカメラになっていますね。

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清冽なデザインがいいですね。麦の字もいかにも麦という感じ。

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裏面もグリーンの麦のイラストが美しい。
これも岡山にあったお店らしいのですが、岡山で午前2時まで営業している喫茶店は珍しいです。

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モダンで印象的なデザインです。電話番号が5桁の時代があったんですね。

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裏面は英文表記。下に書いてあるのは東中山下で、岡山市内の地名。
ただ、今は東中山下という地名もなくなっています。

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無駄な装飾のない潔いデザイン。それでいて枠線は箔押し。お金掛かっています。
住之江と聞くと大阪の地名を思い出しますが、これも岡山のお店です。

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裏のイラストも箔押しですね。新西大寺町の電停近くにあったようです。
本格的チャコールとありますが、チャコールはたぶん炭のことだと思います。

ちなみに、このマッチ箱を1個買うと、素敵なマッチ箱について語られた小冊子が1部付いてきます。こちらも面白いお話が載っていましたよ。

というわけで、ZINE展に来ながらマッチ箱ばかりの話になってしまいましたが、古いモノはなかなか岡山では手に取る機会がないのですっかり夢中になってしまいました。もちろんZINEの方もクォリティの高い作品がたくさん展示・販売されています。

2月16日(日)までですから、お近くの方、どうぞお早めに足をお運び下さい。ちなみに2月10日(月)はお休みです。お間違えございませんように。

2014年2月9日(日)

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Posted on 2014-01-02
あけましておめでとうございます

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新年明けましておめでとうございます。旧年中は大勢の方にポール工房をご利用頂きました。厚くお礼申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

上の写真は正月2日の児島湾ですね。岡山市民にはお馴染みの穏やかな内海で、僕の家から自転車でおよそ30分ぐらい。ちなみに向こうに見える山並みは島ではなく児島半島です。

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昔は僕も児島湾でよく釣りをしました。ハゼとかチヌ(クロダイ)、あと岡山名物ママカリなど。
この日も何人か竿を出している釣り人がいました。

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これは四つ手網の小屋。小屋の先に棒が出ていて、網を吊してます(写真では海中に沈んでますが)。
お客さんはこの小屋ごと借りて、網を引き上げて魚を捕ったり、イカを炙ったり、
お酒を飲んだりして過ごすわけですね。なかなか風情があります。

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児島湾に注いでいる百間川。内田百閒のペンネームの由来になった川です。
河原では凧揚げしている親子がいました。しかも、昔懐かしいゲイラカイト!

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そして百間川のほとりにある沖田神社に初詣。大勢の参拝客で賑わっています。

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おみくじは中吉でした。何事も運に任せて思い煩うな、とのご宣託。
わかりました、このポール、今年はもう何も思い悩みません!

こういうわけで、今年もポール工房日誌、とりとめのないことも綴ってまいりますが、
どうぞよろしくお付き合い頂ければと思います。

2014年1月2日(木)

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Posted on 2013-11-30
操山散策記

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このところ室内作業が続いて、すっかり運動不足だったので、久しぶりに自宅近くの操山(みさおやま)を歩いてみることにしました。

スクリーンショット 2013-11-30 22.18.27操山は岡山市内にあるごく低い山で、標高は169mですから、東京タワーの半分の高さほどしかありませんが、ハイキングコースなどが整備されていて、岡山市民には親しまれている里山です。

ということで、今回はこの操山の散策記です。あらかじめお断りしておきますけど、面白写真とかそういうのは出てきませんのでご了承ください。じつに淡々とした写真ばかりになります。

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すっかり紅葉が始まっている操山です。これは山の南側ですね。

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僕は操山のふもとで育ったので、子供の頃からよく山の中に入って遊んでいました。
近所のお兄さんに連れられて入ったりしたんですが、そのお兄さんから色々教わったものです。

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例えば、「道が二手に分かれていて、どちらに行くか迷ったら、太い方の道へ進め」というのも、その一つ。太い道は人がより多く通っているから迷子になる確率が低いと。僕などはつい細い道へ進みたくなる性分ですが。

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もうすぐ冬が来るというのに、シダは青々と茂っています。

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枝を張っている様子が毛細血管みたい。木の枝分かれはフィボナッチ数、つまり黄金比らしいですね。自然というのは偉いもんだと思います。

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木々にはこういう感じで、名札がついています。歩きながら木の勉強ができます。これは葉の形が蓑に似ているから、カクレミノと。

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ところどころ、見晴らしの良い場所があります。これは岡山市南部の眺めで、遠くには小豆島も見えます。おにぎりを用意しとけばよかったなと、ちょっと後悔。

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カーン、カーンという音がするので、何だろうと思ったらキツツキが木をつついている音でした。残念ながら、きれいに撮れている写真はないのですが、コゲラという種類です。キツツキを見たのは、生まれて初めてでした。

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落ち葉が重なっているところは、足下が滑りやすいので要注意。何度か「アワワ」とのけぞりました。

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花はほとんど咲いていなかったのですが、一箇所、椿の咲いているところがありました。

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栗が落ちているところも。一瞬、色めきましたが、実はほとんどなくなっていました。鳥たちについばまれたのでしょうか。

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こういう鬱蒼とした感じが好きなのです。

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そして苔の写真を撮ってみたり。

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枯れ葉の写真を撮るのも好きなのです。

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ふもとが近付いてきました(実はここからが急な下り坂で大変だったのですが)。

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フィニッシュは安住院というお寺さん。こちらは内田百閒の墓所があるみたいですね。山門の形がかなり変わっています(一瞬、どこへ降りてしまったのかと思いました)。

人が写っている写真はひとつもありませんでしたが、じつはこの日も結構な数のハイキング客で賑わっていました。山道で見知らぬ人と交わす「こんにちは」という挨拶もなかなかよいものです。次に登るのは来年の春。ウグイスの初音が聞こえる頃でしょうか。

2013年11月30日(土)

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Posted on 2013-10-28
粟島探訪記

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先日の日曜日、香川県の粟島(あわしま)というところに行きました。今回はそのレポートです。もう、工房の活動に直接関係のないこともどんどん書いていく所存ですので、宜しくお願いします。

スクリーンショット-2013-10-28-20.28.粟島は瀬戸内海に浮かぶ島で、今回、瀬戸内国際芸術祭2013が開催されている島の一つです。僕は岡山に住んでいるので、岡山県側の児島というところから船でいったん本島に渡り、そこからさらに高速船で粟島に渡りました。

上の写真はまさにその高速船で粟島へ向かっているところ。僕は基本的に後部のデッキに座って、波しぶきを浴びるのが好きです。

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粟島港に上陸。瀬戸内芸術祭の期間中で、台風一過の日曜日だったせいか、かなりお客さんは多いです。

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カモメも飛んでいます。向こうには竜宮城も見えます。

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粟島港。きれいな海ですね。釣りをしている人も結構いました。

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これは廃止された海員学校の建物。とても洒脱な洋館です。
ここでも芸術祭の作品は展示されているのですが、先を急ぎます。

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芸術祭の作品とは関係ないんですが、とあるお宅に飾られていた貝殻の貼り絵。
お花畑に蝶々が飛んでいるイメージでしょうね。面白いアイデアです。

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これも芸術祭の公式作品ではないんですが、たぶん島の人たちによる自主的なアート。
いやね、こういうのを見るのが楽しいんですよ。

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防鳥ネットだと思うんですが、色々なものを吊してます。

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これも非公式の作品だと思いますが(違ってたらすみません)、
鮮やかな鶏頭と一緒にオブジェが並ぶ様がよいです。

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今回の目的だった漂流郵便局。これは芸術祭の公式作品です。
ポール工房も「手紙」がテーマになっていますから、ちょっと興味があったのです。

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ここでは誰かが誰かに宛てた手紙がここに集められていて、自由に読めるようになっています。
ようするに実際には届かない漂流した手紙がここに流れ着いているという趣向です。
粟島の浜辺に上がった貝殻やガラスのかけらなどの漂着物も展示されていて、まさに漂流郵便局。

この日は郵便局長さん(元は実際に粟島郵便局の局長さんだった方)がいらしたのですが、
僕が手に取った漂着物を見て、「それはヒトデなんですよ。スカシカシパンという名前なんです。菓子パンなんて面白い名前でしょう」と教えて頂きました。いやあ、もっとお話を伺いたかったなあ。

あいにくと会期は11月4日までなのですが、何らかの形で続けてもらえるとうれしいですねえ。

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郵便局を出て、島を散策します。

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小高いのところに登ると遠くに海が見えます。僕はこういう眺めが好きですね。

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路地の向こう側に、海がちらりと見えます。理想的な路地です。

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民家の軒先に漁に使う網が干されています。こういう光景もうれしくなります。

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こちらは本物のカモメ。この写真はいずれポール工房のポストカードに転用するつもり。

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海を眺めて物思いにふけるひととき(実際はiPhoneでメールチェックしてました)。
このあたりは塩飽諸島と言うのですが、僕の知っている岡山近辺の島ともちょっと雰囲気が違いますね。
上手く言えませんが、しっとりとした感じがあります。

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宣伝っぽい写真になってすみません。ちょっと撮ってみたかったのです。

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日が暮れかかる頃に島を離れます。船が出るとき、港の人たちが「さようなら、お元気で」という幕を掲げてお見送りをして下さいました。ちょっとじーんとくる光景でした。ありがとう、粟島!

今回の芸術祭が終わっても、また、いつか行ってみたい島ですね。

2013年10月28日 月曜日

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Posted on 2013-10-21
ブリキの角缶

PA219756_DxO岡山県に宇野という港町があります。ここから高松や直島に向けてフェリーが出ているのですが、その宇野にある「bollard(ボラード)」というお店で買ったのが左のブリキの角缶。

僕は箱マニアじゃないんですが、やはりトートなどを作っていると、細々とした部品や工具が結構増えてくるんですね。それで、どうしても整理する箱が必要になってきます。

この角缶はブリキ製なので使っているうちにおそらく錆が出てくると思います。その経年変化もちょっと楽しみ。ポール工房のトートなんかでもそうなんですが、やはり僕は使っているうちにマテリアルが変化していくものが好きなんですね。

PA219758_DxO箱ついでにご紹介すると、右は「倉敷意匠アチブランチ」で買った紙の箱。これは防水用にわざわざロウ引きしてあります(ロウ引きしてないのもありました)。

僕の実家は元々製造業をしていたんですが、子供の頃、取引先の業者さんからこういう武骨な感じの箱に収まって部品が送られてきたりしたものです。個人的にはちょっと懐かしい雰囲気。ふだんは商品タグを保管したりしてます。

PA219760_DxOあと頂き物のお菓子の箱などもけっこう活躍します。左は近江屋洋菓子店のバームクーヘンが入っていた箱。中身も美味しく頂きましたが、この右横書き英文併記のパッケージデザインも舶来っぽさ満載でしびれます。こういうのを捨てるのは勿体ないです。豆トートをしまっておくのに丁度いい大きさです。

洋菓子店の箱であれ、新品のブリキの角缶であれ、使っているうちにだんだんと働く箱の顔になってくる。その雰囲気の変化も僕は好きなのです。

2013年10月21日 月曜日

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Posted on 2013-10-14
日曜日のマルシェ

写真 2013-10-13 10 43 52今日はeMV岡山店さんで開かれているマルシェニシイチに行ってきました。岡山に備前西市という駅がありますが、その近くにお店があるので、マルシェニシイチというわけです。

このマルシェ、このブログでも何度か登場している古書五車堂さんも参加していて、今回は僕の豆トートも一緒に販売して頂くことになったのです。

で、ちょっと様子を見に行ってみようと、僕も会場を訪れたのですが、結局、気がついたら五車堂店長と一緒にお店に立っていました。ご来場頂いた皆さん、慣れない感じで接客させて頂いたのがポールです。たどたどしいご対応ですみませんでした。

五車堂店長も迷惑だったかと思いますが、僕自身は古本屋さん気分を味わえて、非常に楽しかったです。ここだけの話、一度、本の陳列とかやってみたかったのです。

そういうわけで、秋の穏やかな日差しの中、お客さまがウキウキと買い物とされている姿を見させて頂いたのですが、それだけで僕も十分幸せな気分になりました。マルシェはフランス語で「市場」という意味ですが、なんと言いますか、ああ、やっぱり市場っていいなあ、買い物って楽しいことだなあと思いました。

この日のことは何年たっても思い出すでしょうね。幸せな日曜日をどうもありがとうございました。

2013年10月13日 日曜日

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